-自然の中で、お買い物にはどこでも行ける便利さがある。のんびり暮らそうと思いました 有馬さん-
私は生まれも育ちも大阪なのですが、田舎が好きで、以前は宮崎県串間市の都井岬に20年住んでいました。そんな中、子どもたちの環境を整えてあげないといけないと思って。調べると、曽於市は子育てにすごく環境が良かったんです。
海側の志布志市、それから霧島市も調べました。
曽於市であれば色々な町に30分ぐらいで行けます。自然の中でかつ、お買い物へはどこでも行くことができるので、便利だ、のんびり暮らせそうと思いました。曽於市には(旦那さんの)おばあちゃんの家があって、古い家だけど広いし、自分の好きなことができると思って、ここに決めました。
冬は寒いです。すごく寒いです。引っ越してきたときに薪ストーブをおばあちゃんから頂いて。木は沢山小屋にあるので薪ストーブを焚いて週末は家族で温まります。
曽於市では、子どもの医療費が無料なんです。特にすごいと思ったのは、町のコロナへの取り組みです。お年寄りから赤ちゃんまで、曽於市内で使える商品券の配布が第1、2、3弾とありました。普段行ったことのないお店でお食事ができたので、コロナの中、家族ですごく嬉しい気持ちになれました。
コロナの前は色々なイベントがありました。去年はコロナの中でしたが、うちのお兄ちゃんがお祭り(神事のみ斎行)に参加できて、すごくいい思い出になりました。県下三大祭り「弥五郎どん祭り」ですね。すごく素敵でした。
全くありません。以前、都井岬(宮崎県)に住んでいるときは牛乳を買いたくても40分車で行かないといけなかった秘境・陸の孤島に住んでいて災害も多かったです。そういうところも大好きでした。
その点、曽於市末吉町はちょっと都会だと思っています。子育てにはとっても良いところです。
強いて挙げると、大きな病院に行くためには30分かかります。
曽於市は医師会病院があり、ご近所の方はいいと思います。私の家からは霧島の医師会も同じぐらいの距離です。
以前は診療所があり、お年寄りが利用できる訪問看護サービスがありましたが閉鎖されてしまいました。
子育てにはすごくいいのですが、広い町なのでお年寄りの居心地がいいように巡回バスとか、お買い物タクシーとかがあれば、もっと素敵だと思います。
たまに、アジア太平洋センターや、鹿屋体育大学からの依頼で外国の方の受け入れをしています。
世界中の方が何人も来ました。すごく古くて小さな、本当に小さな家庭なのですが、自分の子どもたちに世界をこの田舎で身近に感じてもらいたい気持ちで受け入ています。来てくださった方はSNSで今もずっとつながっています。
オーストラリアのすごく素敵な場所から来られた方や、タイの大きな三つ星ホテルで働いている方、韓国の素敵な大学生とか、今もずっと便りを続けています。
そのときに鹿児島のいいところ巡りをします。曽於市内で行くなら、大川原峡はすごくいいですね。
せっかくこの土地で子どもたちが育つので、その過程やその後に、曽於市に還元してもらえる子育てを進めたいですね。難しいですが、曽於市の魅力が皆に、日本、または世界の人に分かってもらえたらいいと思います。
住宅が充実していて、若い人たちが沢山住んでいます。移住される方は住宅を調べて来られると、住環境はすごくいいと思います。
私たち家族のように、お庭があって生き物(ニワトリが10匹、家にはハリネズミがいて、猫、犬がいます!)と仲良く暮らすことを望む方々がいらっしゃれば、空き家も沢山あると思います。古い家を手入れするのは、なかなか難しいこともあるかもしれませんが。
曽於市は子どもの医療に優しく、学校も整っているのでいいですよね。
上の子どもたちが下の子をみるという、そんな教育が鹿児島は古くからあるようです。田舎では、おじいちゃんやおばあちゃんから当たり前のような教育方法で。だから移住者の受け入れが良いのでしょうね。
Youtube:みきちゃんねる
移住してすぐはブロッコリーや白菜など色々な野菜を育てていたが、ニワトリと暮らし始めてからは野菜を食べられてしまい、今はレタスをトンネルで作っているくらいだと朗らかに話す有馬さん。
この畑で毎年、初夏や夏前の週末にブルーベリーを採ってパンケーキやマフィンにしているとのこと。今年はクルミも沢山採れ、ストーブで焼き芋と一緒に焼いて美味しく食べたという話から、豊かな自然の隣で暮らす生活が窺える。