-【移住者インタビュー】新規就農者を応援する農家を目指して!柳さんの場合-
曽於市へ来るきっかけは、たからべ森の学校(職業訓練学校)にある農業人材育成科コースで農業を学んだことがきっかけです。学校に通っているうちに、家賃の安さをはじめ、曽於市について少しずつ色々な情報を収集していました。そしたら「ちょっと住んでみようかな」「農業を始めてみようかな」という気持ちが湧いてきたので、移住して農業を始めようと決めました。
ハローワークでたまたまチラシを見て気になり、農業に興味が出てきたので学ぼうと思いました。一つ一つが身についていく実感がすごくあるのが楽しいところですね。自分でやっているからこそ、これをやってみようということが良いことも悪いことも自分に返って来るから、それが肌を通して分かることがすごく楽しいです。
サトイモ、自然薯、大根です。
移住前の生活では本当に人と全く喋っていませんでした。町の暮らしはアパートに住んでいる感覚だったのですが、こちらに移住してからは、地域に住んでいる、コミュニティの中で生活しているという感覚がすごくあります。今では人と話す機会が本当に多く、いい意味で生活が変わりました。みんな遠慮なく気さくに話しかけてくれます。ちょっと仕事に集中させてほしい、というくらいに(笑)。あとは開かれた自然、特に川の水が綺麗で好きです。また家賃や光熱費も安いのが良い点ですね。私の住んでいる地域だけかもしれませんが、光熱費が2ヶ月で1,300円です。安いですよね!最近は光のインターネットも繋がったので、快適なネット生活が送れていることも良い点かと思います。
苦労した点は、車がないと辛いところですね。スーパーなどは車で行く距離にしかないので、歩きだと大変です。あと、冬が本当に寒くて寒くて、農作物の管理も大変です。移住してわかった点ですが、本来なら移住する前に役所と相談しながら進めて、一緒になって農業の研修先なども相談させてもらったりすれば、うまくいい制度などを紹介してもらったのかもしれません。自分の場合は、「野菜なんて作ったこともなく本当に出来るのか」という不安もありながら安易にはじめて大変苦労もしました。けど、周囲の方々に助けられながらなんとかできています。それでいて、自分のペースでできている部分もあり、色々なことがすごく身に付いているということを体感しています。
家が安く、たくさん空いているので移住しないのはもったいないなと思います。なので、移住を少しでも検討されている方には是非オススメしたいですね。あと、ここ曽於市で農業している方は年配の方ばかりなので、若い人が来るためにも働き先、いわゆる雇用できる農業をやっていきたいと思っています。新規就農の応援ができる農家さんになりたい、ということが大きいかもしれません。周りの人たちに助けてもらった分、自分も誰かを助けたい、と考えが強いです。実際、新規就農者も少しずつ増えている感覚で、一緒にゼロから積み上げていく体感、個人的には『始まりの町にいる』感じかもしれません。
種芋として育てている里芋。冬場の農地管理は大変だが楽しい
一つ一つ手作業で土を落としていく
「大変だが、終わったあとの達成感は言葉にできない」と柳さん